事件簿 第11話 / 1996-04-08放送重要
ピアノソナタ『月光』殺人事件
シーズン 1
管理人の見立て
1時間スペシャルの枠で放送された一編で、本格ミステリーの骨格をはっきり持っています。死んだはずの人物の名で届いた依頼状、本土から離れた月影島という閉ざされた舞台、12年前にその島で起きた出来事、そして事件の節目で流れるベートーヴェンの「月光」と、材料がひと通り揃っています。過去と現在が二重写しになる構成が、1時間の枠をたっぷり使って描かれます。ベートーヴェンの「月光」が事件全体に重く響く、音楽ミステリーとしての味わいもこの回ならではです。
それまでの30分完結の事件と比べて、人間関係の積み重ねと島の空気を描く時間がたっぷりあり、作品の幅がここで一段広がりました。劇場版『戦慄の楽譜』の必須回に挙げているのは、クラシック音楽が事件の中心に置かれる点が共通しているからです。当サイトでは怖い回のまとめにも必見エピソードにも入れていますが、怖さの質は、静かな島で少しずつ積み重なる不穏さにあります。
放送当時の主題歌
あらすじ
毛利小五郎の元に、12年前に自殺した「麻生圭二」を名乗る人物から調査依頼が届く。月影島へ向かった一行は、村の資産家が「月光」第一楽章とともに殺害される連続殺人事件に巻き込まれる。シリーズ初の1時間スペシャルで、初期の代表作として名高いエピソード。
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